映画「わたしはダニエル・ブレイク」の感想と評価。不公正を是正せよ!

映画
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

映画「わたしはダニエル・ブレイク」の感想と評価。不公正を是正せよ!

映画レビューサイトでは★4くらいの評価を得ている作品。

心臓の病によって大工の職を失ったおじいさんと身寄りのない若いシングルマザーが弱者に厳しい社会によって苦しめられる映画。

心は思ったほど温まらず、暗い気持ちになります。☆3.2

あらすじ

イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。

映画.com

見どころ

あまりお目にかかることのないイギリスのリアルな貧困層の生活がわかります。

一番大事なのは不公正の是正であり、それには政治というシステムを変えなければいけないと監督のケン・ローチさんは語っていました。本当にそのとおりだと思います。

ただ、予告を見て期待した”心温まる部分”は弱かったです。というよりあまりにも不幸の味が強すぎる。

辛い現実を心の持ちようによって克服する。そんな学びのある映画を期待するのなら、ちょっと違うものです。

日本でも深夜にやってるドキュメンタリー番組みたいな感じでした。

解説

大工一筋40年の頑固なダニエルさん。妻には先立たれ心臓の病により大工の仕事はドクターストップ。

生活保護的な支援手当の審査結果は「受給資格なし」と通知され、職業安定所では「就労可能な人にしか職を紹介できない」と相手にされません。まぁ八方塞がりです。

役所の手続きにはネットが不可欠ですが、パソコンは全く使えず、しかも高齢・頑固ときているのでなかなか思うように手続きは進みません。

支援は受けられず、家財も売り払い、徐々に追い詰められていきます。

そんな過酷な状況に置かれ心に余裕がないにもかかわらず人に親切にできるダニエルさん。

税金もちゃんと納めてきた彼のような善良な市民が報われない世の中は間違っている。

そんな監督の意志が伝わってきます。

役所と市民の間に入って手助けする機関が出てきますがこれも登場するのが遅かった。

もうちょっと早く助けてあげられれば….フランダースの犬的な最後を迎えます。

感想

頑固じいさんの世直し

自宅のアパートの目の前で犬にフンをさせている犯人を突き止めたダニエルさん。

フンを持ち帰れという注意を聞き入れず、逆ギレする飼い主に対して「お前んちの庭でクソするぞ」などの暴言吐いたり、相談員の事務的な質問に的を得たツッコミをする、なかなかおもしろい人です。

お役所仕事にイライラ

事務手続きの複雑さや、社会システム、保身に熱心な意地の悪い相談員に苛立ちを感じます。

ですが「手助けはするな。前例を作るな」という理由で上司から監視される相談員も被害者なのかもしれません。これはやはりシステムが悪い。

ビジネスチャンス

お金がなくなり家財道具を売り払う場面があります。

自宅にやってきた出張買取スタッフが目をつけた、ダニエルさんの手作りのおもちゃ。

木彫りの魚がいくつも吊るされた、おしゃれなインテリア雑貨なんですが、思い出が詰まっているのか売ることはしませんでした。

子どもからも好評だったし、ビジネスチャンスだったと思うんですけどね。メルカリあたりですぐ売れそうでした。

見切りの速さ

トイレで発作が起きて倒れます。

発見されるまで数分しかたっていないように思えましたが、駆けつけた女性によって「もう手遅れよ」の宣告。

あれはあまりにも見切りが早すぎたと思うんですよね。

せめて救急車が到着するまでの間、心臓マッサージを続けるとかできなかったんでしょうか。

笑うところじゃないんですけど、ちょっと無理やりな感じがおかしかったです。

いつ何時、身近な人が倒れるかわかりません。これを機に緊急時の対処方は身につけましょう。

最後に

イギリスの心配をしている場合じゃないんですけど、あまりにも酷すぎでどうにかならんのか?とイギリスが心配な作品でした。